語らう地形
The terrain that Supports The place
プレゼンテーション|スチレンボード、紙、粘土、モデリングペースト、石膏、バルサ板
模型|H700 × W1700 × D1400mm、H200 × W600 × D1200mm
語らう地形
The terrain that Supports The place
プレゼンテーション|スチレンボード、紙、粘土、モデリングペースト、石膏、バルサ板
模型|H700 × W1700 × D1400mm、H200 × W600 × D1200mm
作者より
埋め立てや平地開発によって都市の画一的な風景がつくられ続けていくことへの疑問を出発点に、その地固有の地形をもちながらも衰退していく場所に対してのアプローチを模索した。
長崎にある敷地に、不便の象徴として聳えていた崖のもつ意味を更新する。主に斜面宅地への動線と回遊動線、縦に展開していく空間を計画した。
地域における地形のインフラ的側面がこれからも続く、地形が語り続けることのできる、その足がかりとなる建築を目指した。
岩永小春
担当教員より
地形の特徴がもたらす建築の可能性を模索した実験的な提案である。山岳丘陵が海岸線まで迫る長崎特有の地形を持つ敷地に、観光客や移住者を呼ぶためのランドマークとなる宿泊、集会施設、銭湯、飲食店などの施設を計画している。建築は崖にアンカーして地震力を負担することで、立体的な構成の群建築を可能にしている。各施設のヴォリュームが自立しながら不規則に積層し、回遊性のある空間をつくりだす建築の造形力と設計力が高く評価された。
建築学科教授 布施茂