空の遺構Empty Ruins
プレゼンテーション|スタイロフォーム、チップボール、スノーマット、ほかH850 × W1400 × D1400mm、H400 × W700 × D700mm
変わり続ける風景の広がる都市に、ひとつ存在し続ける建築を提案する。飯田橋駅前の交差点において地下インフラは一点で立体的に交差する。そこに円筒形のヴォイドを穿つと円という幾何学的な図式が地下インフラの方向性を際立たせ、それが揺るぎないコンテクストとしてその中を縦横無尽に飛び交う様子が伺える。ヴォイドはソリッドとの関係性のうちにのみ定義されるため、立面に現れないからこそこの建築は確固たるオブジェクトとしてそこに存在し続ける強い力を持つ。ここでは無秩序に都市空間の広がる東京においてこの建築が絶対的な基準点となり、新たな未来像へと飛躍することを期待する。 鈴木碧恋
ヴォイドとソリッドの相関関係からスタートし、現代都市における地中に縦横無尽に埋設される都市インフラをヴォイド空間によって可視化させる大胆な構想である。都市インフラが集中する飯田橋駅前交差点の地下を設計対象とし、直径65mの円筒状のヴォイドを提案することで都心部の地下インフラを顕在化させている。認識し難い網の目状の地下空間を土木スケールのヴォイドを挿入することによって、新たな公共空間の可能性を予感させる作品である。 建築学科教授 布施茂
作者より
変わり続ける風景の広がる都市に、ひとつ存在し続ける建築を提案する。飯田橋駅前の交差点において地下インフラは一点で立体的に交差する。そこに円筒形のヴォイドを穿つと円という幾何学的な図式が地下インフラの方向性を際立たせ、それが揺るぎないコンテクストとしてその中を縦横無尽に飛び交う様子が伺える。ヴォイドはソリッドとの関係性のうちにのみ定義されるため、立面に現れないからこそこの建築は確固たるオブジェクトとしてそこに存在し続ける強い力を持つ。ここでは無秩序に都市空間の広がる東京においてこの建築が絶対的な基準点となり、新たな未来像へと飛躍することを期待する。
鈴木碧恋
担当教員より
ヴォイドとソリッドの相関関係からスタートし、現代都市における地中に縦横無尽に埋設される都市インフラをヴォイド空間によって可視化させる大胆な構想である。都市インフラが集中する飯田橋駅前交差点の地下を設計対象とし、直径65mの円筒状のヴォイドを提案することで都心部の地下インフラを顕在化させている。認識し難い網の目状の地下空間を土木スケールのヴォイドを挿入することによって、新たな公共空間の可能性を予感させる作品である。
建築学科教授 布施茂