記憶を紡ぐ風景
A landscape that spins memories
プレゼンテーション|スタイロフォーム、プラスチックダンボール、スチレンペーパー、ポリプロピレン樹脂、アクリル
模型|H1600 × W1000 × D465mm、H800 × W270 × D85mm
パネル|H1300 × W4000mm
記憶を紡ぐ風景
A landscape that spins memories
プレゼンテーション|スタイロフォーム、プラスチックダンボール、スチレンペーパー、ポリプロピレン樹脂、アクリル
模型|H1600 × W1000 × D465mm、H800 × W270 × D85mm
パネル|H1300 × W4000mm
作者より
どの土地にも、人々が誇る風景が存在する。
静岡県島田市の蓬莱橋もその一つだ。茶畑開墾を目的に架けられ、地域の重要なインフラであったが、現在は観光地として親しまれている。しかし、観光客は橋を渡る体験に留まり、その先の壮大な茶畑との繋がりが希薄だ。
本提案は、蓬莱橋と茶畑を結ぶ「空白の土地」を活用し、橋と茶畑の関係性を再構築することで、蓬莱橋を地域の歴史や文化を紡ぎ直すサインへと昇華させる「場のリノベーション」を仕掛ける。
大矢加奈子
担当教員より
大井川に架かる歴史的な橋と牧之原台地の上に広がる茶畑と富士山の景観。
どちらも有数の観光ポテンシャルを持っているがそれぞれが分断されている状況に対して、二つの間を繋ぐ斜面を介して一体的な空間体験をこのデザインによって提供することが可能になっている。ブラウンフィールドへの対応がそのまま優れたソリューションになっており、マイナスを幾重ものプラスに転換させた秀逸なデザインである。
建築学科教授 長谷川浩己