BLS(BONG LeeSeul)

Kosmos & PAHSIN

ディスプレイ、紙、3DCG
サイズ可変
映像|2分39秒

作者より

本研究では、自然科学の原理を活用してゲーム背景及びキャラクター特徴の相互作用を綿密に構造化し、ストーリー作品の蓋然性を高めることを目標とする。主に物理学、生物学、地球科学分野の原理に着目した「類似地区」という仮想の背景を想定する。 この仮想の背景をファンタジーストーリーと結び付け、「起こりえな いこと」を「起こりうること」として扱いながら証明していく。そしてこのような研究主題から、ゲームと関連した全般的なアートをディレクティングするのが研究の最終的な目標である。成果物としては、背景が与える影響を視覚化した要素を集め、映像物1点、制作した映像媒体の理解を深めるためのWebサイト1点に集約して表現する。

BLS(BONG LeeSeul)

担当教員より

作品を評する際に「世界観」という便利な言葉が広く用いられるが、便利であるが故に曖昧さもある。しかし作者はこの曖昧な世界観の本質に着実に向き合った。そもそも世界観とは何か、どのような要素が世界観構築に寄与するのか。これについて横断的技術を駆使しながら、その重荷を感じさせない完成度で世界観どころか、世界そのものを提示するに至った。実にクリエーション(創造)という用語が相応しいプロジェクトと言えよう。

デザイン情報学科教授 高山穣