高敏錫

作者より

作者自身が経験した二年間の兵役を、当時の記憶(メモリ)を集めながら追体験するアドベンチャーゲーム。

高敏錫

担当教員より

テクノロジーを利用した表現には、一般化の過程において個人的でプライベートなモチーフが息吹く季節がある。この作品は、大韓民国における兵役という制度を描いている。それは兵役制度の仕組みや背景などの客観的な情報によるものではなく、作者自身の主観的経験に基づいている。特定の個人（＝作者）の経験をゲームという能動的な形式で提示した。ゲームの遊戯性や競技性を援用し、映像学科におけるナラティブの可能性を広げる作品となった。

映像学科専任講師　山崎連基