トウシヒン

DANG Zhibin

インフォーマル・アーバニズム空間論
A Spatial Theory of Informal Urbanism

論文|53ページ(50,000字)
インスタレーション|H2000 × W3000 × D4000mm
映像|14分24秒

作者より

本研究は、近代機能主義的な計画によって均質化され、多様な生活行為が展開されにくくなった現代都市空間の状況を問題として捉え、仮設的かつ未完的な建築介入が人々の行為と空間の関係をいかに再編し得るのかを明らかにすることを目的とする。根津二丁目の空地に設置した「街のやぐら」を最小限の建築的構造をもつ実験的装置として位置づけ、人々の自発的な使用を通じて生じる行為の連鎖や重層的な利用の生成過程を検討した。その結果、行為と空間が相互に介入しながら更新される生成循環モデルを導出し、都市の均質化に対抗する空間生成の可能性を示した。

トウシヒン

担当教員より

都市計画や建築が、市民の手を離れ、専門性や、産業性を帯びて行く中で、市民の界隈性や、暮らし、地域性、風習などがなくなっていく、建築、まちのあり方について、「建築家なき建築」のあり方「ありの巣作り」など自ら作り、壊し、成長させて行くプロセスの建築的考察と現代での実践を試みた研究である。多くの学術的論理構築を繰り返しながら、根津の空き地を使って実践するなど、生物としての建築や、街のあり方、可能性について検証した研究であり、多くの示唆を含んでいる。

クリエイティブイノベーション学科教授 若杉浩一