推論社会におけるプライバシーの再定位Reconceptualizing Privacy in an Inference Society論文|74ページ(42,149字)パネル|H200 × W50mm、H841 × W1189mm
本研究は、推論が日常化した社会におけるプライバシーの変容を検討したものである。従来の「秘密の保護」や「自己情報のコントロール」という枠組みでは、断片的なデータから将来像が推論される現代社会において、プライバシーの保護を十分に捉えることができない。そこで本研究では、プライバシーを可視性の配分として捉え直し、パブリックコメントおよび職場調査を通じて、市民が経験している社会変化を分析する。 中村萌絵
ネットやSNSによって情報が瞬時に拡散・蓄積され、「可視化」された現在、実際に流通している情報そのものだけでなく、憶測や事実無根のフェイク情報、さらには断片的なデータの結合によって生成される「推論」までもが、人の評価や扱われ方を左右するようになっている。 中村の修士論文は、このような推論社会において、プライバシーがもはや「秘密を守ること」や「情報をコントロールすること」では捉えきれなくなっている現状を捉え、プライバシーを〈誰が・何を・どの範囲で見ることが許されるのか〉という可視性の配分として再定義した点に大きな特徴がある。 クリエイティブイノベーション学科教授 長谷川敦士
作者より
本研究は、推論が日常化した社会におけるプライバシーの変容を検討したものである。従来の「秘密の保護」や「自己情報のコントロール」という枠組みでは、断片的なデータから将来像が推論される現代社会において、プライバシーの保護を十分に捉えることができない。そこで本研究では、プライバシーを可視性の配分として捉え直し、パブリックコメントおよび職場調査を通じて、市民が経験している社会変化を分析する。
中村萌絵
担当教員より
ネットやSNSによって情報が瞬時に拡散・蓄積され、「可視化」された現在、実際に流通している情報そのものだけでなく、憶測や事実無根のフェイク情報、さらには断片的なデータの結合によって生成される「推論」までもが、人の評価や扱われ方を左右するようになっている。
中村の修士論文は、このような推論社会において、プライバシーがもはや「秘密を守ること」や「情報をコントロールすること」では捉えきれなくなっている現状を捉え、プライバシーを〈誰が・何を・どの範囲で見ることが許されるのか〉という可視性の配分として再定義した点に大きな特徴がある。
クリエイティブイノベーション学科教授 長谷川敦士