海ほとり街 ともしび通りThe Lamplight Street, Seaside Town銅、真鍮、七宝釉薬、毛糸H600 × W900 × D900mm
私の住む街には灯台のような建物がある。毎日その前を通って登校していた私にとって、この建物は昔の思い出に浸ることのできる存在である。 何年も前から消防署兼灯台として街を見守ってきたその建物は、今では高いビルに囲まれ、近くに行かなければその姿を見ることはできない。街は今も変わりつつある。新しい建物が次々と建ち、風景は少しずつ塗り替えられていく。 この建物が見守る街はどのように変化していくのだろうか。私なりの「街の行方」を創造してみた。 湯浅菫子
本作は、作者自身の記憶に根ざした「住みたい街」を、主素材である銅の質感と高度な加工技術によって説得力ある立体作品へと昇華している。「私の住む街にある灯台のような建物」を主役に据え、個人的な思い出の核から街全体を構築する建築的構成力が際立つ。街を俯瞰する構造と、建築一つひとつの細部表現の密度が高次元で両立しており、俯瞰と接写のいずれにおいても鑑賞者を惹きつける力を持つ。学部制作の枠を超えた完成度と将性を強く感じさせる作品である。 工芸工業デザイン学科教授 鈴木洋
作者より
私の住む街には灯台のような建物がある。毎日その前を通って登校していた私にとって、この建物は昔の思い出に浸ることのできる存在である。
何年も前から消防署兼灯台として街を見守ってきたその建物は、今では高いビルに囲まれ、近くに行かなければその姿を見ることはできない。街は今も変わりつつある。新しい建物が次々と建ち、風景は少しずつ塗り替えられていく。
この建物が見守る街はどのように変化していくのだろうか。私なりの「街の行方」を創造してみた。
湯浅菫子
担当教員より
本作は、作者自身の記憶に根ざした「住みたい街」を、主素材である銅の質感と高度な加工技術によって説得力ある立体作品へと昇華している。「私の住む街にある灯台のような建物」を主役に据え、個人的な思い出の核から街全体を構築する建築的構成力が際立つ。街を俯瞰する構造と、建築一つひとつの細部表現の密度が高次元で両立しており、俯瞰と接写のいずれにおいても鑑賞者を惹きつける力を持つ。学部制作の枠を超えた完成度と将性を強く感じさせる作品である。
工芸工業デザイン学科教授 鈴木洋