FoamForm綿、発泡バインダーインスタレーション|H3000 × W3000 × D7000mm
布の持つ立体性は身体やトルソーなどの支持体に依存している事が多い。 立体物に布を被せる事で三次元的な形を得るが、それは布自体が立体性を持っている訳ではなく、内側の形をなぞっているに過ぎない。 私は内側にある立体物と異なる形態を獲得した時初めて布自体が立体性を持つのではないかと考えた。 本作では身体や既存の支持体に依存しない布を制作した。 発泡バインダーを使用し、シルクスクリーン捺染のみで形を作り上げ縫製を一切行わず一枚布をそのまま使用した。一本の単管パイプを支持体として布の中に入れ、掛ける、結ぶという行為のみで形を成立させている。 立体物として独立した布は、一本の単管パイプという支持体から乖離する。その姿は新たな生物のようであり、ある種の身体そのものとしても捉えられる。 縫谷春花
本作品は、テキスタイルが支持体との関係によって形態を規定されてきた従来の構造を捉え直し、布そのものがいかにして自律的な立体として成立し得るかという方法論的な問いに真正面から向き合った点が高く評価された。縫製を排し、シルクスクリーン捺染と発泡バインダーのみで形態を構築する手法は、素材特性への高度な理解と計画的な制作プロセスに裏打ちされている。最小限の支持体である一本のパイプから離脱し、独自の立体性を獲得した布の姿は、身体性や彫刻性を内包し、テキスタイルにおける立体表現の可能性を新たな角度から示すものとして、強い説得力をもって提示された。 工芸工業デザイン学科教授 高橋理子
作者より
布の持つ立体性は身体やトルソーなどの支持体に依存している事が多い。
立体物に布を被せる事で三次元的な形を得るが、それは布自体が立体性を持っている訳ではなく、内側の形をなぞっているに過ぎない。
私は内側にある立体物と異なる形態を獲得した時初めて布自体が立体性を持つのではないかと考えた。
本作では身体や既存の支持体に依存しない布を制作した。
発泡バインダーを使用し、シルクスクリーン捺染のみで形を作り上げ縫製を一切行わず一枚布をそのまま使用した。一本の単管パイプを支持体として布の中に入れ、掛ける、結ぶという行為のみで形を成立させている。
立体物として独立した布は、一本の単管パイプという支持体から乖離する。その姿は新たな生物のようであり、ある種の身体そのものとしても捉えられる。
縫谷春花
担当教員より
本作品は、テキスタイルが支持体との関係によって形態を規定されてきた従来の構造を捉え直し、布そのものがいかにして自律的な立体として成立し得るかという方法論的な問いに真正面から向き合った点が高く評価された。縫製を排し、シルクスクリーン捺染と発泡バインダーのみで形態を構築する手法は、素材特性への高度な理解と計画的な制作プロセスに裏打ちされている。最小限の支持体である一本のパイプから離脱し、独自の立体性を獲得した布の姿は、身体性や彫刻性を内包し、テキスタイルにおける立体表現の可能性を新たな角度から示すものとして、強い説得力をもって提示された。
工芸工業デザイン学科教授 高橋理子