墓標:むかしむかしのはいといいえ
grave-marker:once upon a time, I asked yes or no.
アルミ、オイルパステル、紙、サンダル、棚、布、プロジェクター、メディアプレイヤー
インスタレーション|サイズ可変
映像|8分50秒
墓標:むかしむかしのはいといいえ
grave-marker:once upon a time, I asked yes or no.
アルミ、オイルパステル、紙、サンダル、棚、布、プロジェクター、メディアプレイヤー
インスタレーション|サイズ可変
映像|8分50秒
作者より
事物の上にある「長さ」が現れる時、そこで何が選ばれ・何が選ばれなかったのかを考えた。
始まりと終わりが定められた時、切り離されたものたちは一体何になるのか?
元々は一つであったそれらが、切り離される前の姿について想像してみたい。そして、本来あり得なかった(しかしあり得たかもしれない)別の物語について、新しい語り方を試みる。
小林藍
担当教員より
壁に立てかけられたアルミ板は、リングに束ねられた短冊状の作品キャプションと対応する造形物である。また、リハーサルを繰り返すかのように、失敗を重ねながら複数の物語へと展開していく映像も展示されている。物語は、膨大な時間(「むかしむかし」)の中から切り出され、選び取られることによって、始まりと終わりという「長さ」を獲得し、出来事として立ち上がる。一方、アルミ板と映像の半分が青に塗られていることから、起きた事と起こらならかった事が等価に扱われていることが示唆される。「シンデレラ」において足の大きさ(長さ)を手がかりに物語が駆動するように、「不在」こそが物語を動かす要素として重要なのである。タイトルの「墓標」とは、作品を指し示すキャプションそのものを指し、裁断前の用紙が展示されていることからも、鑑賞者を物事が語られる以前の状態へと引き戻し、物語り(作品)のリハーサルを始動させる。
油絵学科教授 小林耕平