小堺勝

Kozakai Masaru

package

紙、銅、真鍮、洋白
Paper, copper, brass, nickel silver
H500 × W2700 × D1800mm

作者より

かつて中にいた“それ”は
自らの器をつくり、抜け出ていく
残されたカラを通して
私たちは“それ”を予感する

小堺勝

担当教員より

そこに“あった”ものを予感させることがこの作品のKey Concept。

モチーフ(卵、サナギ、マユ)独特のフォルム、表層のパターンやテクスチャーをまず銅板上に鍛金彫金技法を駆使して再現し、それを和紙に写し取るというとてもユニークな表現手法を用いている。あえてその金属原型を見せないことで、より見る者の想像力をかき立てる。

和紙の使い方に未熟さが見受けられるが、発想の秀逸さと今後の発展・展開が大いに期待できるという評価での受賞となった。

工芸工業デザイン学科教授 鈴木洋