大三島弘女

Omishima Kojo

Tower of the Bible

木材、紙
Wood, Paper
H2200 × W720 × D720mm × 2点

作者より

聖書は「世界で一番読まれている本」と言われているにもかかわらず、日本人にとっては、少し信じがたい、とっつきにくい読み物とされがちです。ですが私は、聖書は面白い読み物だということを知っています。私の父は牧師で、小さい頃から聖書をよく読んできました。だからこそ、聖書の魅力を少しでも感じてもらえるような「聖書の柱(タワー)」を建てました。

大三島弘女

担当教員より

デザインする対象への理解度がこれほどの結果を生み出すのかと驚かされた作品だ。幼い頃から聖書と接する環境に育った大三島さんは、聖書の構成がイエスの4人の弟子による記述によって構成されていることをよく理解していた。そして聖書をよりよく理解して貰う為に、直方体の4面を利用した塔の形へと変化させた。形式と内容が一致し且つ表現にまでたどり着いている。デザインすることの可能性と楽しさを提示してくれている作品だ。

視覚伝達デザイン学科教授 新島実