大山千晶

Oyama Chiaki

博士の色彩研究室
Professor’s color laboratory

インスタレーション|木材、偏光板、モニター、アクリル、樹脂、ビニール、布、塩ビ板、金属、LED
Installation art|Wood, polarizing plate, monitor, acrylic board, plastic, vinyl, cloth, PVC board, metal, LED
H2000 × W2700 × D3600mm

作者より

博士の色彩研究室の一般公開日へようこそ。当研究室では、人間の目で知覚できない色彩を持つものの収集・研究を行っています。見えない色を持つものは透明のただのガラスやプラスチックのように見えます。しかし近年の研究で透明に見えるものでも豊かな色彩を有していることが判明したのです。本日は特別に不可視の色彩を見ることができる特殊偏光眼鏡の貸し出しも行います。是非おかけになって未知の色彩の世界をご覧ください。

大山千晶

担当教員より

大山さんは3年生の時から授業を受け持っているが、ずっと「物質の構造から生まれ出る色」に興味があった。何度も実験をして、失敗し、また実験、の繰り返しであった。これまでの作品も非常に面白く興味深いものが多かった。だが、それは作品が面白いというよりは、我々が見たことのない「自然現象」を見せてくれたという驚きの方が多かったかもしれない。しかし、今回の卒業制作は違う。「自然現象」をどのように「見せる」かをじっくり考え、作品の「世界観」を構築し、長い実験の結果として自らが紡ぎ出した「自然現象」をしっかりとした「作品」に昇華させている。

視覚伝達デザイン学科教授 古堅真彦