The Runnerコマ撮りアニメーション|段ボール、針金Stop motion animation | Cardboard, wireH285 × W855 × D370mm H150 × W490 × D500mm H190 × W705 × D330mm H288 × W845 × D503mm H305 × W327 × D292mm H96 × W330 × D367mm映像Video | 4min 30sec4分30秒
ダンボールで作った模型を使ったコマ撮り映像作品です。物語や設定は古いSF映画などを元に考えました。映画を見ていて「逃げる」というストーリーは単純だけれど面白いと考えていて、それがアイデアの起点になりました。 合田陸
アニメーション作品において、模型にこれほど手をかけ、作り込んだ作品を観た事がないのは、私がその分野に疎いからだろうか。素材はダンボールや針金くらいだろうと思われるが、彩色されたそれらは実にいい味となって、何種類ものトタンや外装材へと変化している。いくつかある建物も日頃の観察と想像力によるのだろう、妙な懐かしさを感じる模型建造物であり、映像に映らないかもしれない細部にいたるまで、それらは妥協がなく、ものを作る喜びに溢れているように感じる。 物語は当たり障りのない近未来活劇だが、そのアングルの多様さやコマ撮りによって繰り広げられるロボット同士の戦いは臨場感や緊迫感があり、背景となる模型の見事さも手伝って、映された世界に見るものを引き込んでいく。人間がいなくなった想像の世界だが、人間の面白さや愛おしさを充分に感じる作品となっている。 油絵学科教授 水上泰財
作者より
ダンボールで作った模型を使ったコマ撮り映像作品です。物語や設定は古いSF映画などを元に考えました。映画を見ていて「逃げる」というストーリーは単純だけれど面白いと考えていて、それがアイデアの起点になりました。
合田陸
担当教員より
アニメーション作品において、模型にこれほど手をかけ、作り込んだ作品を観た事がないのは、私がその分野に疎いからだろうか。素材はダンボールや針金くらいだろうと思われるが、彩色されたそれらは実にいい味となって、何種類ものトタンや外装材へと変化している。いくつかある建物も日頃の観察と想像力によるのだろう、妙な懐かしさを感じる模型建造物であり、映像に映らないかもしれない細部にいたるまで、それらは妥協がなく、ものを作る喜びに溢れているように感じる。
物語は当たり障りのない近未来活劇だが、そのアングルの多様さやコマ撮りによって繰り広げられるロボット同士の戦いは臨場感や緊迫感があり、背景となる模型の見事さも手伝って、映された世界に見るものを引き込んでいく。人間がいなくなった想像の世界だが、人間の面白さや愛おしさを充分に感じる作品となっている。
油絵学科教授 水上泰財