田岡智美

Taoka Tomomi

Coodineito_1
厚口綿布、膠、油絵具、オイルパステル
Thick-walled cotton cloth, glue, oil paint, oil pastel
H1620 × W1300mm

Coodineito_2
パネル、膠、寒冷紗、白亜、油絵具、オイルパステル、炭酸カルシウム、ジェルメディウム
Panel, glue, cheesecloth, chalk, oil paint, oil pastel, calcium carbonate, gel medium
H1818 × W2273mm

Coodineito_3
パネル、ペンキ、油絵具、オイルパステル
Panel, paint, oil paint, oil pastel
H1820 × W910mm

Coode_1
発泡スチロール、ポリエステル樹脂、油粘土、アクリル絵具、石膏
Styrofoam, polyester resin, oil clay, acrylic paint, plaster
H1200 × W200 × D200mm

Coode_2
発泡スチロール、ポリエステル樹脂、油粘土、アクリル絵具、石膏、テープ、ビニールチューブ
Styrofoam, polyester resin, oil clay, acrylic paint, plaster, tape, vinyl tube
H400 × W600 × D300mm

Coode_3
発泡スチロール、ポリエステル樹脂、油粘土、アクリル絵具、石膏、テープ、ビニールチューブ、金網
Styrofoam, polyester resin, oil clay, acrylic paint, plaster, tape, vinyl tube
H1100 × W400 × D400mm

Coode_4
発泡スチロール、ポリエステル樹脂、油粘土、アクリル絵具、木材
Styrofoam, polyester resin, oil clay, acrylic paint, wood
H400 × W300 × D300mm

作者より

色々な服を着るのは楽しい。
気になった服を選び、とりあえず着てみる。
着てみた新しい服に合わせてまた別の新しい服を着てみたり、自分が今まで持っている服に合わせて着たり。もしくは全然着もしない服をあえて選んで着てみたり。
そして、いつどこでそれらの服を着るのか考える。
そうして色々なモノとモノが結び付いてが別のモノが生まれる気がする。

田岡智美

担当教員より

「物語を描きたい」と一見ざっくりと大雑把に制作されたかのように思えてしまう絵画と彫刻作品だが、その作品群をゆっくりみていくと、その印象は少しずつ変わっていく。支持体のサイズに比べると異様に幅の広いストロークや即興的に引かれたかのようでいて、その実、不自然に均一な筆圧を感じさせる線はどのような方法で引かれたのか興味をそそる。また発泡スチロールを使った立体作品に於いても、その表面を白く塗り、微妙に素材の質感を変えてみせる。それらの仕掛けは、描かれた形や質を巧みに裏切りながら不思議なリズムを作品全体に奏でている。
彼女はストリートファッションに興味を持ち、そのロジックを美術制作に取り入れているようである。高価な素材や有名ブランド品の仕立ての良さではなく、チープさを装いながら、意外な質の組み合わせや色彩の配置やグラデーションを楽しみ、自身が洋服を着るように絵画や彫刻をコーディネイトして行く。それは絵画や彫刻を美術の世界から外へ連れだそうとしているかのようである。

油絵学科教授 丸山直文