もりには かみさまの たましいが こもっているThe Four Seasons and the Kindergarten Children着物|絹、シルクスクリーン捺染H1650 × W1380mm(4点)
9歳年の離れた妹やその友達と、私自身が子ども時代に発見した遊びや触れた自然の景色・感触を描いた2柄・2色展開の着物です。 季節に囲まれて遊ぶ子どもたちを絵巻物のような長い一枚絵で描き、植物をモチーフとした図柄と合わせて絹地にシルクスクリーンで捺染しました。 高校時代から日本画で描いていた幼児のかたちと動きの面白さを着物にすることで、身につけることができる日本の四季の絵画に仕立てました。 小林椿
近年の卒業制作で見ることのなかった着物作品は、大変目を引いた。高校時代に学んだ日本画を、単に布に置き換えた平面作品にすることへの違和感に向き合い、着物は絵画に機能を持たせることができるキャンバスであるという気づきから、本作品に取り組むに至った。絵画とテキスタイルの融合の中で感じていた違和感を熟考の末に払拭し、着物という表現形態にたどり着いたことをまず評価したい。着物のルールと制約の中で独自性を保ちながら、非常に複雑な制作プロセスに根気良く向き合い、見応えのある魅力的な作品を完成させた。 工芸工業デザイン学科教授 高橋理子
作者より
9歳年の離れた妹やその友達と、私自身が子ども時代に発見した遊びや触れた自然の景色・感触を描いた2柄・2色展開の着物です。
季節に囲まれて遊ぶ子どもたちを絵巻物のような長い一枚絵で描き、植物をモチーフとした図柄と合わせて絹地にシルクスクリーンで捺染しました。
高校時代から日本画で描いていた幼児のかたちと動きの面白さを着物にすることで、身につけることができる日本の四季の絵画に仕立てました。
小林椿
担当教員より
近年の卒業制作で見ることのなかった着物作品は、大変目を引いた。高校時代に学んだ日本画を、単に布に置き換えた平面作品にすることへの違和感に向き合い、着物は絵画に機能を持たせることができるキャンバスであるという気づきから、本作品に取り組むに至った。絵画とテキスタイルの融合の中で感じていた違和感を熟考の末に払拭し、着物という表現形態にたどり着いたことをまず評価したい。着物のルールと制約の中で独自性を保ちながら、非常に複雑な制作プロセスに根気良く向き合い、見応えのある魅力的な作品を完成させた。
工芸工業デザイン学科教授 高橋理子