野中隆太郎

NONAKA Ryutaro

F-FARM: 大都市での新たな農業のあり方の提案

プレゼンテーション|MDF、ステンレス、PLA、ほか
H2100 × W3600 × D1500mm

作者より

昨今、農業従事者が減少してきているため新たな農業のあり方が求められています。一方で、コロナ禍以降オフィスビルや商業施設の空きテナントの増加という問題も発生しています。
そこで、F-FARMというモジュラータイプのプランターとハチ型ドローンAgri-wingを用いて都会のビルの中で農業を行う事業を提案しました。F-FARMのプランターは都会のどんなテナントにも簡単に設置でき、ビル内を菜園のような空間にします。また、ハチ型ドローンAgri-wingが授粉や作物の管理を行う姿は農業を都会らしい先進的なイメージに変えてくれます。

野中隆太郎

担当教員より

オフィスビルの空きテナントで農業を営むという提案の、アーケード・アグリ・ビジネスが、大都市のオフィスビル需要低下という社会課題に取り組む。
銀座や渋谷、新宿などのオフィスビルの空間に、水耕栽培で野菜や果物を育て、AIを搭載したマルハナバチ・ドローンが受粉活動と収穫までの管理を行い、採れたての安心な食材を周辺レストランに提供するというサービスのシナリオは、先進的な新たなビジネス空間の到来を予見させる。一方で、都市部における農業のあり方も示唆しており、オフィス事業のイノベーションを促進する秀逸な提案である。

工芸工業デザイン学科教授 中原俊三郎