岩片智

IWAKATA Tomo

ROLE

PLA、3Dプリント
H330 × W470 × D1040mm

作者より

「犬ぞりレース」からインスピレーションを得て、人間と犬たちとの関係性を取り入れた、全く新しい未来のスポーツドライビングを提案する。犬ぞりレースでは複数の犬たちがそれぞれ役割を担っており、それを人間がコントロールし、一糸乱れぬ一体感を実現している。このROLEも各タイヤに進路決定やブースト、安定感の寄与などの役割を持たせ、それをドライバーがコントロールすることで、従来の人馬一体を超えた、新しい一体感を得ることができる。

岩片智

担当教員より

今日のモビリティはドライバーが主体的に運転する。またこの先、自動運転の恩恵で安全支援や運転からの解放が進んでいく。それに対し、この作品は「犬ぞり」をモチーフに、ドライバーとモビリティが相互に対話してダイナミックな走行を可能する新しい概念である。前輪が犬に該当し、中央の車輪が言わばリーダー格の犬であり、犬の感覚に応じてモビリティを引っ張り、同時に犬を操る対話型のモビリティは新しく、将来のスポーツドライブを示唆する独自性高い作品である。

工芸工業デザイン学科教授 稲田真一