Reserved Presenceインスタレーション|紙写真|H148 × W100mm(500点)、H1456 × W1030mm写真集|H182 × W128mm(50点)
座席予約画面を記録することは、未来の発現を捉えることなのではないか。 この気づきから、座席予約画面に表示されるヒトの記号を意識し始めた。一人目の座席が選ばれる瞬間、そこにエントロピーが発現する。静止した水面に石が放られるように、画面上の秩序がわずかに崩れ、未来が波紋のように広がっていく。 撮影者である私はこの瞬間、エントロピーの増大によって予約画面内に生成された未来の無秩序さを記録する。この作品は一人目の予約者と対峙する瞬間を捉えることで「未来が存在していた過去」を閉じ込め、存在と時間の在り方を探る行為である。 小池巧真
映画館の予約画面は見慣れた平面情報であるが、他の観客の存在が意識され、時間と共に目当ての席が選べなくなることに焦るような、心をざわつかせる空間でもある。作者はひたすらこの画面を見つめ続け、予約という形で未来が形成される多くの瞬間に立ち会い、考えた。最初の1席を捉えた膨大なスクリーンショット群は、一見するとグラフィック作品のようであるが、これも写真である。記号化された事態を記録することは、写真を撮影するのと何ら違いはない。 デザイン情報学科教授 佐藤淳一
作者より
座席予約画面を記録することは、未来の発現を捉えることなのではないか。
この気づきから、座席予約画面に表示されるヒトの記号を意識し始めた。一人目の座席が選ばれる瞬間、そこにエントロピーが発現する。静止した水面に石が放られるように、画面上の秩序がわずかに崩れ、未来が波紋のように広がっていく。
撮影者である私はこの瞬間、エントロピーの増大によって予約画面内に生成された未来の無秩序さを記録する。この作品は一人目の予約者と対峙する瞬間を捉えることで「未来が存在していた過去」を閉じ込め、存在と時間の在り方を探る行為である。
小池巧真
担当教員より
映画館の予約画面は見慣れた平面情報であるが、他の観客の存在が意識され、時間と共に目当ての席が選べなくなることに焦るような、心をざわつかせる空間でもある。作者はひたすらこの画面を見つめ続け、予約という形で未来が形成される多くの瞬間に立ち会い、考えた。最初の1席を捉えた膨大なスクリーンショット群は、一見するとグラフィック作品のようであるが、これも写真である。記号化された事態を記録することは、写真を撮影するのと何ら違いはない。
デザイン情報学科教授 佐藤淳一