西那奈子

NISHI Nanako

結びを持ち運ぶ
Carry a knot

プレゼンテーション|紐、木材
インスタレーション|H2300 × W4620 × D2000mm
タペストリー|H1456 × W910mm
パネル|H137 × W100mm、ほか

作者より

私たちは日常の中で「結ぶ」という行為を行っている。しかし、それはあまりにも日常的な動作であるため、結び目に込められた意味や実用性について意識されることは少ない。こうした「結ぶ」という行為を文化として多くの人に伝えることを目的に、「結びを持ち運ぶ」という作品を制作した。本作品では、運ぶという実用性と広告媒体的な役割を結びに与えることで、無意識に行われてきた「結ぶ」という行為に、改めて意識を向ける機会となることを目指す。

西那奈子

担当教員より

一連の日常的所作である「結ぶ―運ぶ―ほどく」に着目し、多様な「結び」の形態を丁寧に抽出・検証しながら、実用性と文化的記号の両面から考察した研究志向の高い作品である。「結び」が高度に体系化されたデザイン行為として成立していることを示した点は、研究成果として高く評価できる。さらに、「結び」の機能的・文化的意味を的確に類型化し、何気ない日常の中に潜むデザインの存在を鮮明に示している点も、きわめて秀逸である。

デザイン情報学科教授 白石学