呼吸と日差しのリズムRhythm of breathing and the sunlightキャンヴァス、油絵具Canvas, oil paintH1940 × W2590mm、H1940 × W1303mm
悲しみの中にある許し、愛情の中にある静寂。 私を圧倒するものにはいつも自分の生命が投影されている。 主役をはる感情は、そのまま言葉でくくられるといい。言葉で一つに束ねれば、その感情に挟まる別の感覚は潰れて消える。潰すことが惜しいものは選んで(意識して)おいて、身体で感じたもののままおいておいて、一纏めに描いてあげよう。 葉山ひなの
これまでのフラットで明るい画面から、色幅を広げ、彩度を抑えたことによって、主体となる人体のパーツを彷彿とさせる線に、プリミティブな要素が加味されたように思う。画面に散りばめられた線は、描かれたものの存在を輪郭をもって周りの世界と切り離しつつも、色彩と呼応することによって結び付けられ、画面に独特なリズム感を生み出している。作品からは混沌とした現代の漠然とした不安感のようなものが漂い、彼女の新たな一面と、今後のさらなる可能性を感じさせた。 油絵学科教授 遠藤彰子
作者より
悲しみの中にある許し、愛情の中にある静寂。
私を圧倒するものにはいつも自分の生命が投影されている。
主役をはる感情は、そのまま言葉でくくられるといい。言葉で一つに束ねれば、その感情に挟まる別の感覚は潰れて消える。潰すことが惜しいものは選んで(意識して)おいて、身体で感じたもののままおいておいて、一纏めに描いてあげよう。
葉山ひなの
担当教員より
これまでのフラットで明るい画面から、色幅を広げ、彩度を抑えたことによって、主体となる人体のパーツを彷彿とさせる線に、プリミティブな要素が加味されたように思う。画面に散りばめられた線は、描かれたものの存在を輪郭をもって周りの世界と切り離しつつも、色彩と呼応することによって結び付けられ、画面に独特なリズム感を生み出している。作品からは混沌とした現代の漠然とした不安感のようなものが漂い、彼女の新たな一面と、今後のさらなる可能性を感じさせた。
油絵学科教授 遠藤彰子