漬物石でトぶTsukemono-ishi de tobuミクストメディア|キャンヴァス、プロジェクター、油絵具、石、角材、紙、布、綿、ゴミ、ほかMixed media|Canvas, projector, oil paint, stone, wood, paper, cloth, cotton, garbage, otherH3000 × W4000 × D7000mm
たとえば「全員ぶっ殺したい」などといった負の波動/軋轢/コンプレックス/その他諸々をいかに変換し己のエネルギーへと昇華していくか、に醍醐味があるのではないかと思う。想像力とアクションが壁を打ち破り、座標軸をもぶっ壊し、我々はどこへでもぶっ飛べる。そして恐らく、現実が人間という型を通ってところてんの如くニュルンと出てくる頃合いにうまくタックルをかますことが肝なのではないかと睨んでいる。 堀ななみ
堀さんはいい筆触を持ち、絵画を中心に制作していた。しかし4年生のある時、彼女のなかで何かが弾けてしまったのだろう。絵画は変化し、ある時からメモのようなものになった。身のまわりの出来事を記録したり、象徴的な小さな像を作ったり、あるいはアニメの一場面を丁寧に描いて壁に貼ったりした。遠くにテーマを探すのではなく、自分の感覚で面白いと思うものを身のまわりに少しずつ集める態度のように思った。ビデオも作っていると聞いた。堀さんはそれらを表現の持ち弾として卒業制作の展示に挑んだが、特徴的なのはそれらのほとんどが、床にただ置かれたり、あるいは意味なく壁に立てかけられていることだ。これは我々が作品と呼ぶものの扱いに対して批判的な強いメッセージとなった。 油絵学科教授 赤塚祐二
作者より
たとえば「全員ぶっ殺したい」などといった負の波動/軋轢/コンプレックス/その他諸々をいかに変換し己のエネルギーへと昇華していくか、に醍醐味があるのではないかと思う。想像力とアクションが壁を打ち破り、座標軸をもぶっ壊し、我々はどこへでもぶっ飛べる。そして恐らく、現実が人間という型を通ってところてんの如くニュルンと出てくる頃合いにうまくタックルをかますことが肝なのではないかと睨んでいる。
堀ななみ
担当教員より
堀さんはいい筆触を持ち、絵画を中心に制作していた。しかし4年生のある時、彼女のなかで何かが弾けてしまったのだろう。絵画は変化し、ある時からメモのようなものになった。身のまわりの出来事を記録したり、象徴的な小さな像を作ったり、あるいはアニメの一場面を丁寧に描いて壁に貼ったりした。遠くにテーマを探すのではなく、自分の感覚で面白いと思うものを身のまわりに少しずつ集める態度のように思った。ビデオも作っていると聞いた。堀さんはそれらを表現の持ち弾として卒業制作の展示に挑んだが、特徴的なのはそれらのほとんどが、床にただ置かれたり、あるいは意味なく壁に立てかけられていることだ。これは我々が作品と呼ぶものの扱いに対して批判的な強いメッセージとなった。
油絵学科教授 赤塚祐二