籏智裕駿

Hatachi Yujun

Soundscape Morphologies II

インスタレーション|鉄、メッシュ、ピエゾマイク、エフェクター、スピーカー|溶接、縫製
Installation art | Steel pipe, mesh, piezo microphone, effect pedal, speaker | Welding, hand stitching
H3500 × W2700 × D6000mm

作者より

人は空間をどう認識するか?と言う疑問から始まった作品。空間を認識する時人は深さ明るさなどの空間のディテールを視覚的な情報として感覚を支配されている。この作品では聴覚の様相である音を使って空間を探索する。始まりと終わりがある時間の様相でもある音、そして形がフレキシブルなストレッチメッシュを使って静的な空間との融合が可能になることで音と空間のインタラクティブシンセサイザーになった。

籏智裕駿

担当教員より

空間と音の関係性を表現するこの作品は、視覚による期待と体験できる音はステージであり楽器でもある装置となった。ストレッチ素材のテンションが人の動きと連動して音の性質やボリュームを操作し、金属とファブリックの素材の掛け合わせも同時に視覚聴覚触覚にインプットし使われ方の多様性を興味深く想像させる。装置として荒削り感は濃いが、その存在との相性はむしろ適格であり行為が面白さが見る側も体験する側にも高揚感をあたえている。

空間演出デザイン学科教授 五十嵐久枝