林若菜未

HAYASHI Monami

I am a fly

インスタレーション|キャンバス、綿布、針金、垂木、油絵具、ペンキ、プロジェクタ、iPhone、お菓子の箱、枝、葉、イーゼル、椅子、机、段ボール箱、梯子、ほか
Installation art | Canvas, cotton, wire, rafter, oil paint, paint, projector, iPhone, candy box, branch, leaf, easel, chair, desk, cardboard, ladder, other
サイズ可変
映像|1分2秒
Movie | 1min 2sec

作者より

2019年4月、ハエに威嚇された。
その体験を描きたくて何度も描いたが描けないまま記憶は薄れていった。
なぜかそれでもハエから離れず制作を続けた。
だんだんあのハエが何を感じていたのか気になりはじめた。ユクスキュルの本を読んだ。ハエと私の共通点、目が悪いこと。私は眼鏡を外してハエの気持ちになろうとした。これは自分の見え方からそうぞうしたハエの視点(自分)体験だ。ハエに見てもらいたいという気持ちで展示した。

林若菜未

担当教員より

林はハエの目の構造を中心に、その行動を詳細に調べ上げ作品への糧とした。人間がハエに、ハエが人間に入れ替わりこの世界を見たらどう認識するのか、またその両者が一つになり世界を見たらどのように捉えるのか、といった視点で卒業制作に取り組んだ。その作品群は展示場所を飛び出し、アトリエの普段は物置に使っている部分へも鑑賞スペースを拡張した。また、一定の周期で振動する作品など、多くがユニークなものであった。しかしそれは単にユニークなのではなく、オーディエンスは彼女の作品を鑑賞することで、様々な知覚が刺激され、自分たちとは異なる他者の存在を感じることになった。

油絵学科教授 丸山直文