痛畳itatatami
痛墓itahakaインスタレーション|ミクストメディアH2280 × W2280 × D1320mm、H1300 × W600 × D1100mm
痛車の畳バージョンです、凹凸のある畳 籠田沙希
イグサの代わりに針金で精緻に編み込まれた畳には卒業の文字と少女のキャラクターが立体的に浮き出ている。床に無造作に置かれたアルミサッシの窓のガラスには漫画。植木鉢の木にぶら下がっているのは少女の涙を拭くハンカチ。チグハグでどうしてと問いたくなるような取り合わせのそのインスタレーションは、もちろん彼女の意図するものである。目も眩むような手間と圧倒的な労働力で仕上げられているが、その構造はむしろ抽象である。彼女は「痛い」現象に興味があり、どういう対比を作ると面白くなるかと考えるその姿勢は抽象的な造形表現にも通じていると思う。見たいという一心で作品を完成させてしまったが、その新しい造形力が心を強く揺さぶる。 油絵学科教授 赤塚祐二
作者より
痛車の畳バージョンです、凹凸のある畳
籠田沙希
担当教員より
イグサの代わりに針金で精緻に編み込まれた畳には卒業の文字と少女のキャラクターが立体的に浮き出ている。床に無造作に置かれたアルミサッシの窓のガラスには漫画。植木鉢の木にぶら下がっているのは少女の涙を拭くハンカチ。チグハグでどうしてと問いたくなるような取り合わせのそのインスタレーションは、もちろん彼女の意図するものである。目も眩むような手間と圧倒的な労働力で仕上げられているが、その構造はむしろ抽象である。彼女は「痛い」現象に興味があり、どういう対比を作ると面白くなるかと考えるその姿勢は抽象的な造形表現にも通じていると思う。見たいという一心で作品を完成させてしまったが、その新しい造形力が心を強く揺さぶる。
油絵学科教授 赤塚祐二