下里佳穂／吉澤美佑

作者より

私達は起源のギャップをコンセプトに作品を制作した。
“ 鶏が先か 卵が先か ”という因果性のジレンマから、動物の始まりはどこなのか？という問いが生まれた。
もしかしたら動物をつくっている農場が存在していて、そこで誰かが動物をつくっているかもしれない。もしそんな世界があるのなら、それは一体どんな世界だろうか。
動物誕生にまつわる「もしも」の世界を作品に落とし込んだ。

下里佳穂／吉澤美佑

担当教員より

見る側の心が高揚し、感動、面白さ、楽しさなどセノグラフィで最も重要な要素が上手く取り入れられている作品である。
ミシェル・レミュー作の「永い夜」より着目し「私たちの中の動物の始まりはどこなのか？」という問いから着想してオリジナルとして物語が構成されている。
自然素材とゼンマイ動力を活かし創意工夫されていることもとても面白い。また、作品を見せる視点がテントの中で散りばめられ作品の世界観に魅力を与えている。

空間演出デザイン学科教授　太田雅公