忠井美樹

TADAI Miki

Introspection: the Way You Are Within Yourself

インスタレーション|シリコーンゴム、ビニールシート、振動マシン、プロジェクタ、ほか
サイズ可変(映像 4分37秒を含む)

作者より

内在するものの成立には外界からの刺激が影響している。
音や言葉、感触、目にしたもの。それらで起こされる感情やフラッシュバックが私をさらに揺動させる。

忠井美樹

担当教員より

アートを装っている商品としての作品があふれる今の社会で、忠井の作品を選んだ。
振動するラテックスで作られた女性の解剖学的なパッチワーク。
コンセプチュアルな空間には目と歯が映し出され、不吉で独特な女性の嘆きが空間に漂っている。
私たちが生きる21世紀に言葉にできないけれども普遍的なものを表現していると感じた。
過去の女性たちの闘争を考えるとき(特に20世紀の芸術における呪縛解放のための努力について)、今日、巨大資本企業の利益のために真の創造性がブルドーザーで破壊されている中、その努力と歴史がしばしば忘れ去られていることを考える。この作品はアートがそのような社会状況に多分に置かれている中、私にとって非常に刺激的だった。

空間演出デザイン学科教授 パトリック・ライアン