ぼくたちのひみつきち —子供の行動と遊び—
Bokutachi No Himitsu Kichi
MDF、アクリル、スタイロフォーム、レジン、木球、プラスチック、毛糸、紙
玩具｜［最小］H33 × W298 × D298mm 〜［最大］H155 × W374 × D157mm（6点）
冊子｜各H297 × W210mm（2ページ、6点）
伊藤遼佑
ITO Ryosuke
ぼくたちのひみつきち —子供の行動と遊び—
Bokutachi No Himitsu Kichi
MDF、アクリル、スタイロフォーム、レジン、木球、プラスチック、毛糸、紙
玩具｜［最小］H33 × W298 × D298mm 〜［最大］H155 × W374 × D157mm（6点）
冊子｜各H297 × W210mm（2ページ、6点）
作者より
子どもの行動は、その年齢に合ったステップを一つ一つ踏むことで広がっていく。2歳の子どもであれば、色や形を、言葉のイメージとともに理解できるようになることだ。そこで、そのステップを制作の軸にすえ、私がアルバイトとして働いている保育園「ぼくのひみつきち」に通う2歳の子どもに見られる5つの特徴的な行動に対応した6つのおもちゃ、「ぼくたちのひみつきち」を制作した。
伊藤遼佑
担当教員より
ひとり遊びができるようになる2歳児を対象にした知育玩具の提案である。子どもの認知の発達を長期間観察して、色と形の区別、見えるものと見えなくなったものの確認、並べることによる数や空間の把握、穴に通すことによる見立て、容器に移し替える精緻なバランスが必要な行為など、5つの特徴的な行動をデザインの軸として選び出した。子どもが遊ぶ姿の映像からは、言葉の理解、身体感覚のコントロール、挑戦という総合的な行動の変化と、複数の観点から繰り返し遊ぶことの意味が伝わってくる。彼が関わってきた保育園では、もうすぐこの玩具を使い始める。
視覚伝達デザイン学科教授 齋藤啓子