齋藤将太

SAITO Shota

LIGHTY.

プロダクトデザイン|PVC樹脂、ナイロンメッシュ、軟性樹脂、LED、バッテリー
ライト|各H300 × W300 × D275mm(6点)
映像|1分

作者より

「場所に捕らわれることなく、心地よいあかりを設えたい。」そんな思いから、気軽で身軽なあかりを提案した。
このあかりは、点灯・消灯の手順が「膨らませる」「折り畳む」というインターフェースに落とし込まれており、快適に持ち運べるだけでなく、使い手に呼応する振る舞いを見せる。単なる電気ではなく、より身近な存在として生活に受容されうるものとなっている。
造形のモチーフは「ポテトチップスの袋」である。インテリア照明のような高級感はない代わりに、このあかりを囲んで談笑する気軽なひとときを共有してもらいたい。

齋藤将太

担当教員より

光には人の心に温もりを与える効果がある。
明かりの下には人が自然に集い、心を解き放って互いに打ち解け合うことがある。
このプロダクトは、そんな温かみのある体験を作り出している。畳まれた状態から、まるで菓子の袋を開くような仕草で膨らますと優しく光る。
機械的ではない一連の流れが、上品で美しくまとまっている。実際に光を使用した体験を重ねながら、沢山の試作を作り完成度を高めていった点も評価した。

工芸工業デザイン学科教授 田中桂太