揺れうごく僕の性wavering my gender本|紙各H297 × W210mm(176ページ、86ページ)、H210 × W148mm(88ページ)
性をテーマに3冊の本を制作した。私たちの過ごす日常の中には、性を分け隔てる言葉や制度が、もはや意識もしないほどに沢山転がっているように思う。私はそれらの言葉や制度に違和感を覚えるだけでなく、自身の性は何なのか、常に考え悩んできた。その経験を元に物語を書き、撮影した写真と合わせ本にした。近い将来、どんな人が隣にいても自分の好きなもの、好きなこと、好きな人のことを堂々と言える日が来ることを願っている。 梅沢真綾
私たちにとって性差意識とは個人的なものだが、それを社会的文化的に捉えると差別や偏見といった問題につながっていく。作者はそのような状況を意識しつつも、声高なメッセージを発するのではなく、ある揺れうごく性意識を持った若人の心理と行動を繊細に綴った物語を通して、この問題に真摯に向き合っている。本作はテキストのみの書物、テキストと写真が緩やかに相乗効果を生み出す書物、写真集の三部作から構成され、美しく緊張感のあるブックデザインが生まれた。 視覚伝達デザイン学科教授 寺山祐策
作者より
性をテーマに3冊の本を制作した。私たちの過ごす日常の中には、性を分け隔てる言葉や制度が、もはや意識もしないほどに沢山転がっているように思う。私はそれらの言葉や制度に違和感を覚えるだけでなく、自身の性は何なのか、常に考え悩んできた。その経験を元に物語を書き、撮影した写真と合わせ本にした。近い将来、どんな人が隣にいても自分の好きなもの、好きなこと、好きな人のことを堂々と言える日が来ることを願っている。
梅沢真綾
担当教員より
私たちにとって性差意識とは個人的なものだが、それを社会的文化的に捉えると差別や偏見といった問題につながっていく。作者はそのような状況を意識しつつも、声高なメッセージを発するのではなく、ある揺れうごく性意識を持った若人の心理と行動を繊細に綴った物語を通して、この問題に真摯に向き合っている。本作はテキストのみの書物、テキストと写真が緩やかに相乗効果を生み出す書物、写真集の三部作から構成され、美しく緊張感のあるブックデザインが生まれた。
視覚伝達デザイン学科教授 寺山祐策