揺れ光る平面Planes of Fluctuation and Light紙、アクリル本|H329 × W483mmパネル|H297 × W420mm、H841 × W594mm
多数の色が分割された画面では、隣り合う色同士の色相・明度・彩度が対比され、時に眩しさを感じさせる効果が現れる。また、印象派・新印象派などにみられる並置混色を利用した明るさの演出も、色の分割によって行われている。このような色の分割によって生まれる明るさの効果を上手く操作し、アナログの平面上に光を表現することを試みたものが、私の卒業制作である。 長谷川健
本作は色(絵具)によって光を表現した作品である。これは画面の中に光に見えるものを描いたのではなく、色と形のコントロールから立ち上がる色彩の効果によって、光る画面そのものを出現させている。つまり、ここで言う「光の表現」とは照明や光源の描写ではなく、光を見る感覚の再現と言えるものである。 光の感覚を作るというこの試みは全て絵具によって行われ、眼と手と画材の継続的な対話の中から作り出されている。この原初的とも言える作業を丹念に繰り返すことによって完成した本作は、デザインの源泉として豊かな力を見せてくれている。 視覚伝達デザイン学科教授 石塚英樹
作者より
多数の色が分割された画面では、隣り合う色同士の色相・明度・彩度が対比され、時に眩しさを感じさせる効果が現れる。また、印象派・新印象派などにみられる並置混色を利用した明るさの演出も、色の分割によって行われている。このような色の分割によって生まれる明るさの効果を上手く操作し、アナログの平面上に光を表現することを試みたものが、私の卒業制作である。
長谷川健
担当教員より
本作は色(絵具)によって光を表現した作品である。これは画面の中に光に見えるものを描いたのではなく、色と形のコントロールから立ち上がる色彩の効果によって、光る画面そのものを出現させている。つまり、ここで言う「光の表現」とは照明や光源の描写ではなく、光を見る感覚の再現と言えるものである。
光の感覚を作るというこの試みは全て絵具によって行われ、眼と手と画材の継続的な対話の中から作り出されている。この原初的とも言える作業を丹念に繰り返すことによって完成した本作は、デザインの源泉として豊かな力を見せてくれている。
視覚伝達デザイン学科教授 石塚英樹