地球の肌Skin of the Earthインスタレーション|紙、木材、石、プラスチック、プロジェクター庭園|サイズ可変映像|5分40秒写真|H148 × W100mm
私たちの“日常”は地球にとっての“肌”。 変わり続けるもの。だからなのか、残さなければいけないと思った。 この庭園は、日本でもあり、生活でもあり、誰かでもある。 そしてこの映像は、窓であり借景である。 体の中には昨日までの景色。目の前には今日の景色。 明和峻矢
明和峻矢さんは、本作を通して、ごく身近にある事象をマクロの視点から捉える視点を提示した。これまではグラフィックを中心に、ありふれた日常の経験に「手ざわり」を取り戻すような方法を探求してきたが、卒業制作でいよいよ空間的・時間的な展開をみせた。ハイスピード撮影された金髪のうねり、クローズアップした海面の肌理、皮膚に押し当てられたモノの痕跡など、さりげなくもどこか違和感のあるビジュアルが観る側の感性を揺さぶる。ムービーを含む複数のマテリアルを分け隔てなく扱うスタイルと、異質なものを共存させるメディウムとしての空間表現にさらなる展開の可能性を感じた。本作品は、人間の活動と自然との境界を探るゼミのテーマへの応答であり、卒業後に向き合うことになる社会の中で、感性や感覚をどのように位置付けていけるのか、作者自身の未来への問いとして提示された作品であると感じた。 空間演出デザイン学科教授 鈴木康宏
作者より
私たちの“日常”は地球にとっての“肌”。
変わり続けるもの。だからなのか、残さなければいけないと思った。
この庭園は、日本でもあり、生活でもあり、誰かでもある。
そしてこの映像は、窓であり借景である。
体の中には昨日までの景色。目の前には今日の景色。
明和峻矢
担当教員より
明和峻矢さんは、本作を通して、ごく身近にある事象をマクロの視点から捉える視点を提示した。これまではグラフィックを中心に、ありふれた日常の経験に「手ざわり」を取り戻すような方法を探求してきたが、卒業制作でいよいよ空間的・時間的な展開をみせた。ハイスピード撮影された金髪のうねり、クローズアップした海面の肌理、皮膚に押し当てられたモノの痕跡など、さりげなくもどこか違和感のあるビジュアルが観る側の感性を揺さぶる。ムービーを含む複数のマテリアルを分け隔てなく扱うスタイルと、異質なものを共存させるメディウムとしての空間表現にさらなる展開の可能性を感じた。本作品は、人間の活動と自然との境界を探るゼミのテーマへの応答であり、卒業後に向き合うことになる社会の中で、感性や感覚をどのように位置付けていけるのか、作者自身の未来への問いとして提示された作品であると感じた。
空間演出デザイン学科教授 鈴木康宏