サクサク

sakusaku

視デ 110 パーソナリティ
VCD 110 Personality

インスタレーション|フリース、レジン、紙粘土、スチレンボード、PC
ぬいぐるみ|約H200 × W100mm(110点)
パネル|H841 × W594mm
映像|5分27秒

作者より

美大の中で、人と違う人間でいなければならない、と思う感覚は珍しくない。個性に悩む学生も、悩まない学生も、視覚伝達デザイン学科の学生は自分自身と、デザインと、向き合ってきた。個性がないと悩むことも個性だとわかった。私はこの4年間を共に過ごした110人の個性を分析しキャラクター化し、ぬいぐるみとアニメーションを制作する。これらを通して、視デの一人一人が特異な存在であることを表現している。

サクサク

担当教員より

誰もが一度は向き合うであろう自身の個性。美大生ならばなおさらである。大作さん(サクサク)は視デを生き抜くためには他人と違う必要があると考えていた。その背景から、卒制では個性に着目し、独自の観察眼を駆使しながら妄想を掛け合わせ、人間味の溢れる視デ生110人のパーソナリティを表現した。この作品は大学の枠を超えて、普段から接している人々の多様性や複雑さ、豊かさについても考えを促してくれる。アニメーションは学生の心情を巧みに描き、ユーモアを交えた秀作となった。

視覚伝達デザイン学科准教授 後藤映則