外山結衣

作者より

本研究は、宮崎県美郷町の製炭業（宇納間備長炭）を取り巻く地域社会において、「翻訳者」と「世話人」が果たす役割を明らかにしました。地域の暗黙のルールが移住者の定着を阻む要因となる中で、彼らがどのように新規就労者を地域や産業コミュニティへ導くのかの調査を行い、長期滞在型のフィールドワークを通じ、製炭者や町の人々へのインタビュー、報告会、役場との対話を重ね、持続可能な関係構築の要因を分析しました。

外山結衣

担当教員より

製炭産業「宇納間備長炭」は日本食文化が成熟日本食文化が成熟していき、貴重な資源としてもてはやされ需要が増している中で、、衰退している。輸入の炭に依存するものの品質が全く追いつかない。全体が循環する文化であるはずの産業が衰退する原因を洗い出し、あらたに循環する為のモデルを構築している。新規参入者を支援する、人のあり方、産業コミュニティー、地域コミュニティー、交流の場の定義を行なっている。彼女は、そのまま地域の行政職員として、研究の事象を行なっていく。

クリエイティブイノベーション学科教授　若杉浩一