Central of the sea
A woman
潜むものたち
プレート
ringring
Melting
キャンバス、油絵具、アクリル
H1620 × W1303mm、H1850 × W1850mm、H2000 × W2000mm、H1940 × W1303mm、H2270 × W1810mm、H2500 × W2000mm
Central of the sea
A woman
潜むものたち
プレート
ringring
Melting
キャンバス、油絵具、アクリル
H1620 × W1303mm、H1850 × W1850mm、H2000 × W2000mm、H1940 × W1303mm、H2270 × W1810mm、H2500 × W2000mm
作者より
なにかしらの対象はあまりないが、私は絵の具に対してイメージを持つようになった。それは、ただ単に線が引かれている場合も同様である。絵の具はもともとなにかしらの対象を描くために生まれたものであるが、私は絵の具が置いてある様に対してイメージを持つ。それは、物質的に絵の具を感じるという意味ではなく具体性のあるイメージのことだ。
荒木駿介
担当教員より
荒木は一貫して絵を描くという行為と愚直なまでに、それこそ全身全霊をかけてと言っていいほど、真剣に向き合ってきた。自身の絵画の構造を深め、循環させるのと同時に、「勝手に湧き上がってしまう」ほどに豊かな内的現象やイメージを、モザイクのピースのようなストロークを多層的に重ねていくという、アクロバティックに絵の具を解釈していく技法をとば口として、非常に引力のある、魅力的で強い絵画を出現させた。絵画の危機が叫ばれて久しいが、未だこのような新鮮な作品を生み出す学生が現れることに胸の高揚感が抑えられない。これらの連作はすでに学生の域を超え、特に「A women」は彼自身のマスターピースたり得る佳作である。
油絵学科教授 町田久美