ドールハウス
パネル、油絵具、アクリル、合体
H1850 × W1000 × D300mm
基地
パネル、油絵具、合体
H700 × W900 × D900mm
ひとりの町
パネル、麻布、油絵具
H800 × W1200mm
車
パネル、油絵具、合体
サイズ可変
ドールハウス
パネル、油絵具、アクリル、合体
H1850 × W1000 × D300mm
基地
パネル、油絵具、合体
H700 × W900 × D900mm
ひとりの町
パネル、麻布、油絵具
H800 × W1200mm
車
パネル、油絵具、合体
サイズ可変
作者より
大学の4年間、私は家庭教師として3つの異なる場所で子どもたちと過ごす機会を得ました。子供たちの目に映る世界はとても面白くて、彼らの視点を通じて、自分自身の子ども時代の楽しい思い出を何度も思い起こしました。また、私は人と話すのが得意ではなく、友人も少ないほうです。今でも、小さなおもちゃを集め、それらで自分の日常を少し賑やかにすることを楽しんでいます。このような個人的な体験や幼少期の思い出を基に、このシリーズの作品を制作しました。
楼開宇
担当教員より
楼 開宇の作品は、彼の子供時代の記憶と深く結びついている。テーブルの下で遊んだ玩具や積み木代わりの麻雀牌、繰り返し読んだ漫画たち。それらをある種の幻想性を交えつつ西洋画のトロンプルイユ(だまし絵)の技法を用いて再構築している。鑑賞者はテーブルを低い視点から覗き込むことで、彼の世界を追体験する。本棚には実物の本と2次元に描かれた本が混在し、一見既製品に見えるテーブルや本棚自体も彼の手で制作されたものだ。実物とフィクションの境界を曖昧にすることで、鑑賞者はどこまでが現実か混乱しつつ、作品の中に引き込まれる。子供のままの無垢で自由な発想を感じさせる一方で、作品を作り込み、その精度が増すほどに意図が隠れるという制作に対する皮肉な問いかけも含まれており、遊び心と精密さが交錯する独特の魅力を放っている。
油絵学科教授 小尾修