船津遥

FUNATSU Haruka

祈り
Prayer

無性の肖像
Agender Portrait

和紙、岩絵具
H1620 × W1303mm

作者より

本作は、性別を超越した如来や観音の姿を通じ、社会的な枠組みから解放された個の尊さを描いた日本画です。
力強い連帯を促す言葉が響く現代で、声を上げられない人々が取り残されてしまうことのないように。
ただそこに在るだけで満たされるような、穏やかな受容を届けることが、私の願いです。

船津遥

担当教員より

遠目には判別できないほどの点と線の積み重ねで画面は創りあげられている。
一見単調に見えるその行為で積み上げていった画面は、不可思議な距離感で鑑賞者を誘う。
それは自身を律しもがきながらおのれの表現を模索し続けた、長きにわたる画面との対話の時間ゆえなのだろう。
少しずつ小さな歩幅でどこかにずれていく心地がする。
そこでおぼろげに見えだしたものは、はたしてパラレルワールドか。
甘美な眩暈にゆれる。

造形学部 通信教育課程 教授 室井佳世