森竹咲月

MORITAKE Satsuki

結界
Kekkai

樹脂、MDF、塗料、い草、紙
H920 × W4500 × D350mm

作者より

向こう側に何があるのか知りたい、行きたい、見たい、越えたい。同時に、行ってはいけない、見てはいけない、越えてはいけない。
本作は、こうした欲望や抑止を生み出す「結界」の概念を起点としている。人は文字などによる明確な禁止がなくても、空間に点在する要素や気配から「ここから先」を感覚的に把握する。頭上の紙垂により、鑑賞者自身もいつの間にか結界の内側にいることに気づく。その気づきによって生じる感覚の変化もまた、本作の一部である。

森竹咲月

担当教員より

人間はなんらかのサインを読み取って、その先に行ってはならないと感じる。たとえ「立入禁止」と明示されていなくてもそのことを理解できる。作者はそれらの領域を「結界」と捉え、安全柵のように場を仕切っているものから、鳥居やのれんのように、入り口を仕切っているもの。あるいはカフェのテーブルに置かれた荷物のように自分の領域であることを主張するものなどの例を集めモデル化した。単純に事例を集めるだけでなく、記号モデル化した点を高く評価した。

造形学部 通信教育課程 教授 清水恒平