民藝をめぐる公共放送の変遷史 ―NHKクロニクル(1953-2025年)にみる意味の再編と文化的記憶の構築―
The Transformation of Mingei in Japanese Public Broadcasting
-Reframing Meaning and Constructing Cultural Memory through NHK Archives (1953–2025)-
論文|30ページ(26,695字)
民藝をめぐる公共放送の変遷史 ―NHKクロニクル(1953-2025年)にみる意味の再編と文化的記憶の構築―
The Transformation of Mingei in Japanese Public Broadcasting
-Reframing Meaning and Constructing Cultural Memory through NHK Archives (1953–2025)-
論文|30ページ(26,695字)
作者より
本研究は、1953年から2025年までのNHK番組アーカイブ(NHKクロニクル)を分析し、「民藝」が公共放送を通じてどのように語り直され、社会的記憶として再構成されてきたのかを検証するものである。量的・質的分析を通じて、民藝は伝統の固定的再現ではなく、生活文化、地域産業、美術、生活美学、さらには持続可能性や共生といった倫理的実践へと、社会状況に応答しながらその意味を更新してきたことを明らかにした。
小林伸一郎
担当教員より
本研究は、NHKでテレビ放送が開始された1953年から2025年までの約70年間に放送された民藝関連番組を、NHKの番組情報データベース「NHKクロニクル」から抽出して量的および質的分析を行ったうえで、その変遷の構造を考察したものである。その結果、民藝表象が時代の価値観と放送メディアの変化に呼応しながら再生成されるという構造的連続性を有していること、その変容の特性を明らかにした。民藝研究とメディア研究を横断する新たな研究視座を提供するものとして評価された。
造形学部 通信教育課程 准教授 川村笑子