濱田玲奈

HAMADA Rena

静物学 ―モノの進化論―

スチレンボード、紙、ステンレス
パネル|H1200 × W2400mm(2点)
本|H480 × W320mm
実物標本|H841 × W1189mm

作者より

生物が生物から生まれるように、モノはモノから生まれ進化してきた。現代生き残っているモノは、これまで人間の手によって改良を重ねた結果である。本制作では道具(モノ)を生物に見立てて「静物」と定義し、ダーウィンの進化論や生物の分類体系をアナロジーにモノ進化の変遷や多様性を体系化・視覚化した。フィクションを含む本当にあるかもしれない進化の物語を構築することは、モノとモノの間に進化を想像(妄想)する新しい視点をもたらす。進化の源に人の「欲しい」という欲求がいかに根源的で純粋であるかが垣間見える。未知なる体系を創造するために複数の学問分野から静物学の理論を組み立てるアプローチも試みた。

濱田玲奈

担当教員より

道具(モノ)を生物に見立てて「静物」と定義し、ダーウィンの進化論や生物の分類体系をアナロジーにモノ進化の変遷や多様性を体系化・視覚化した作品。 ここで示されている体系は歴史的背景とは切り離して、機能や形態の類似性に焦点を当て作者の想像によってまとめられたものだ。進化生物学や分類学のオマージュ作品であり、真面目なパロディでもある。想像から生まれた体系が、私たちに形態の新たな視点を提供し、創造性を刺激する作品である。

造形学部 通信教育課程 教授 清水恒平