左利きと書字 –利き手による線質と視覚の分析−
Left-handedness and Writing: An Analysis of Line Quality and Vision Based on Hand Dominance
プレゼンテーション|紙、インク
本|H307 × W220mm
左利きと書字 –利き手による線質と視覚の分析−
Left-handedness and Writing: An Analysis of Line Quality and Vision Based on Hand Dominance
プレゼンテーション|紙、インク
本|H307 × W220mm
作者より
日本人口の約10%とされる左利き。
その左利きという自身の身体的特性を起点に、上下前後左右の感覚や鏡文字、書字道具と書字方向の歴史、身体の可動域、視線の動きなどを多角的にリサーチし、左利きの線質を活用した文字表現の新たな可能性を模索した。右利きの線質が美しさの基準となっている中で、左利きの線の揺らぎや形の差異は誤りではなく、むしろ身体がそこに存在した証として捉えられるのではないだろうか。
柴田唯希
担当教員より
柴田は左利きである。その柴田が自身の生活上で、左利きであるが故に起こり得る不都合、不便さをデザインのテーマとしたのが3年前期の授業であった。柴田が課題として提出したのはレフターに対する社会の対処方法で、そこではモノと身体(行動)との関係性を社会が(商品を通して)どのように捉えているのかが提示されていた。卒業制作では、さらに踏み込み、左利きという身体から導き出される書字の技法=身体活動、文字造形、技術、道具、痕跡(線描)、記述法、組版、判別性、可読性を探求。柴田の卒業制作は、この先、医学(視覚と脳)、身体(肉体と運動)、心理学へと連環する分野へと領域を拡張させることを予感させる。
視覚伝達デザイン学科教授 白井敬尚