兄と、家族と、人生と —最も身近な未知と向き合う—
My Brother, My Family, and My Life —Facing the Closest Unknown—
インスタレーション|紙、タブレット、ヘッドフォン、スピーカー
本|H182 × W128mm(13点)
映像|1分25秒〜13分12秒(12点)
年表|H380 × W1770mm(4点)
ポスター|H1456 × W2734mm
音声|4分22秒
兄と、家族と、人生と —最も身近な未知と向き合う—
My Brother, My Family, and My Life —Facing the Closest Unknown—
インスタレーション|紙、タブレット、ヘッドフォン、スピーカー
本|H182 × W128mm(13点)
映像|1分25秒〜13分12秒(12点)
年表|H380 × W1770mm(4点)
ポスター|H1456 × W2734mm
音声|4分22秒
作者より
「最も身近な未知」と感じていた兄と向き合い、後悔を抱えた自己の過去を見つめ直すための制作である。発語をもたない兄に代わり、私、両親、妹の四者それぞれの記憶を時系列毎に綴じたイラストレーションブックを作成し、家族の年表の上に重ねることで、兄の24年間を多視点的に捉えようとした。そこから浮かび上がるのは、兄という存在が各々の人生に与えてきた影響と、その人間性の輪郭である。本作を通して、一家族の何気ない日常をあたたかく見守ってほしい。
名越希
担当教員より
作者は、発達障害のある兄との関係を見直すため、この二十数年間に家族がそれぞれ何を経験していたのかを辿り直していった。その過程で、これまでネガティブなものとしてしか捉えられていなかった兄の存在が、「障害者」ではない、他ならぬ「兄」へと変容していく。
この非常に難しいテーマに対して作者が出した答えは、兄を中心とした家族の肖像をありのままに提示することで、何かを感じ考え始めてもらうというきわめてささやかなものだった。技術的に優れた点は無数にあれど、アカデミックな優秀さを超えて、彼女の生そのものを体現するような奇跡的な作品になった。
視覚伝達デザイン学科教授 大田暁雄