若月優紀

Wakatsuki Yuki

junnbi station

壁紙、木材、プロジェクター、PLA樹脂、アクリル、布|3Dプリント、プロジェクションマッピング
Wall cloth, wood, projector, PLA, acrylic, cloth |3D printing, projection mapping
H2400 × W2730mm H400 × W180 × D180mm ×2点 H40 × W40 × D60mm ×11点

映像
Video | 1min 49sec
1分49秒

作者より

毎日の準備を楽しく、「自分でやる」気持ちを育てる。
子供が楽しく準備を「自分でやる」システムの提案です。
2020年から小学校でのタブレット導入が画期的になると言われています。
そこで、このシステムでは連絡帳をタブレットアプリにすることで、時間割の変更、宿題や持ち物の把握をよりスムーズにします。
また、アプリとプロジェクターの連携により、持ち物の絵を壁一面に投影。一目で持ち物を把握でき、絵に合わせて準備をすれば忘れ物もしません。さらに、準備をすると絵が消え、ポイントがたまっていくので、子供はゲーム感覚で楽しく準備ができます。
「明日の準備早くしなさい」「宿題まだやってないの」と言う、言われるストレスがなく、先生、親、子供、3者のコミュニケーションがより円滑に、毎日の学校が快適になることを目指しました。

若月優紀

担当教員より

この提案は、子供の成長に着目し、自立を促す仕組みとして、製品、インターフェース、アプリ、システムなどをトータルでデザインしている。急速に発展するテクノロジーを、本質的に有意義なものとして活用していくことは、今後の重要な課題である。この作品は、人とテクノロジーとの関係性を考える上で、子供の主体的な気持ちや取り組みを尊重しつつ、技術がそれらをサポートしている。この視点は、人間が成長する場面でテクノロジーとのかかわり方において、とても大切な考え方である。将来のIDの一つの方向性を示していることと、着想からコンセプト、デザインの完成度の高さなど総合的に評価した。

工芸工業デザイン学科教授 田中桂太