色環の形態学Morphology of color diagram模型|紙、木材Model | Paper, woodH257 × W257 × D25mm ×37点年表ChronologyH910×W2730mm
色相環というと円のイメージがある。しかし色彩史を辿っていくと、今までに見たことのない、様々な形態をもつ色相環が数多く存在することがわかった。色の歴史は科学史と美術史の文脈にあり、それらの発展に応じて色の捉え方も変化していった。その歴史に沿う形で多くの科学者や美術家が独自の解釈の色相環を考案している。私は彼らの考えた色相環を立体模型に展開した。また自分の色の解釈で色見本を作り、それを自身の色相環とした。色相環は色の捉え方の数だけ存在し、その思考に伴う構造には合理的な美しさがある。 石川菜々絵
この作品は、色彩に関する図を立体模型として制作することで、図に触れながら色を見られるようにした物である。 色彩は、美術はもちろん物理学、化学、心理学でも扱われるテーマである。このため分野ごとの年表は存在していても、分野横断的な年表は意外に少ない。作者は、年表の制作を通して、色彩に関する図を分野を超えて整理することから始めた。一つ一つの図を年表に位置づけ、基準となる色相のスケールを設定した上で、立体模型の制作を行なっている。これらのプロセスが展示の中で統合されることで、色彩が持つ知的好奇心と、色を見る喜びを実感させてくれる作品となった。 視覚伝達デザイン学科准教授 石塚英樹
作者より
色相環というと円のイメージがある。しかし色彩史を辿っていくと、今までに見たことのない、様々な形態をもつ色相環が数多く存在することがわかった。色の歴史は科学史と美術史の文脈にあり、それらの発展に応じて色の捉え方も変化していった。その歴史に沿う形で多くの科学者や美術家が独自の解釈の色相環を考案している。私は彼らの考えた色相環を立体模型に展開した。また自分の色の解釈で色見本を作り、それを自身の色相環とした。色相環は色の捉え方の数だけ存在し、その思考に伴う構造には合理的な美しさがある。
石川菜々絵
担当教員より
この作品は、色彩に関する図を立体模型として制作することで、図に触れながら色を見られるようにした物である。
色彩は、美術はもちろん物理学、化学、心理学でも扱われるテーマである。このため分野ごとの年表は存在していても、分野横断的な年表は意外に少ない。作者は、年表の制作を通して、色彩に関する図を分野を超えて整理することから始めた。一つ一つの図を年表に位置づけ、基準となる色相のスケールを設定した上で、立体模型の制作を行なっている。これらのプロセスが展示の中で統合されることで、色彩が持つ知的好奇心と、色を見る喜びを実感させてくれる作品となった。
視覚伝達デザイン学科准教授 石塚英樹