林賢五

Hayashi Kengo

ふれながら
touch and

映画
Movie | 41min 25sec
41分25秒

作者より

ご覧になってくださる方々が、何を受けをとってくれるのか、何を感じてくれるのかを私自身が楽しめるように心がけたつもりです。
ワンシーンでも、ひと言でも、皆様の心にひっかかり、あれこれ思いを廻らすきっかけとなれば幸いです。

林賢五

担当教員より

不感症と言うのだろうか、彼の抱いていた違和感は人々が震災などの災害や事故、事件などに麻痺し無感動になっているように感じていたことだ。そのような状況への漠然とした危惧と、自らが生まれ成長した平成という時代の終わりに対する人々の無関心が重なっているように彼には見えた。大げさに何かを主張したいと考えているわけではない。しかし自分が生きた時代、大事にしてきたものは何なのかを、自分なりに語るべきと考えたのが、この映画の動機である。脚本、美術、演出、撮影、編集と音楽以外は全て独力でなされ、淡々とした描写、美しい光と落ち着いた場面の中に彼の思いが込められている。

視覚伝達デザイン学科教授 寺山祐策