吉田佐智子

YOSHIDA Sachiko

well-known, unknownⅠ
well-known, unknown Ⅱ

キャンバス、油絵具、テンペラ
Canvas, oil paint, tempera
H1620 × W1303mm
H1303 × W1620mm

作者より

子供の頃から長く住んでいる街は、当時から現在もずっと変わり続けています。昔は山や林や畑だった所に、家やマンション群が建ち並んでいます。小中学校の通学路を歩いてみたけれど懐かしさなど全く感じられず、知らない場所のようでした。見知らぬ若い人たちがこんなに大勢住んでいるのかと思うと不思議な気持ちになりました。
そんなことを考えながら、街の風景を描きました。

吉田佐智子

担当教員より

吉田佐智子の作品は描く行為と共に立ち現れてくる本人の中にある街並みだ。画面に共鳴する色面のリズムは有機的な動きをもたらし、線の表情は窓の細部から街並みまでをも構築して描き表現した。面と線が織り成す街の中を作者は楽しく彷徨いその跡を作品にした。気が付けばこちらもその街の世界に取り込まれている。部分への描きこみは没頭する作業であっただろうが、作者は画面を俯瞰しながら街全体を観察することを忘れなかった。

通信教育課程 油絵学科教授 吉川民仁