西村俊亮

作者より

新しい働き方、Eコマースやゲーム・映像などの娯楽コンテンツの充実に伴い、屋外に出る意味はどのように変化していくのかと考え、制作しました。全ての人の「暮らす環境、個性、その瞬間」によって生まれる「個性的な体験」を価値のあるコンテンツとして捉え、世界中のアクティビティに興じている人から屋外環境をリアルタイムで離れた地にいる人と共有し、現実では同伴できないような瞬間を全く新しいデジタルアクティビティとして現地の人と並んで体験する仕組みを提案しました。

西村俊亮

担当教員より

実体験を行っている人が、第三者と情報共有することによって、同じ時空間を楽しむことをデザインした作品。ARやVRなど仮想世界を体験する技術が急速に発展する中、実体験と仮想世界を融合した新たな楽しみ方の可能性を具現化した。特に、プロダクト、インターフェース、体験のデザインなどを丁寧に表現した点を高く評価した。沢山の試作を制作し検討を行いながら、最終モデルを原寸でしっかりと作りこんだ点も評価した。

工芸工業デザイン学科教授　田中桂太