久保田伶奈

KUBOTA Reina

quiet water is deep.

インスタレーション|発泡スチロール、プリント、布
サイズ可変[立体写真|H1550 × W800 × D400mmを含む]

作者より

quiet water is deep.
確かに感じとっている
言葉だけでは説明のつかないもの
言葉にすると大切なニュアンスが損なわれてしまうようなこと

久保田伶奈

担当教員より

久保田さんは、ゼミの活動の中で多くを語らず、適切な距離を取りながら状況を静かに捉えている人という印象がある。それは写真を撮る行為や卒業制作のテーマにも繋がっているように感じられた。環境を再認識するメディウムとして写真を扱う、ホンマタカシ氏の授業を受けた経験から、写真を本のような形式に定着させる素振りは見せたことがない。学外での展示のために、ゼミ室で黙々とプリントの加工作業をしている姿や、写真が作業台の上に広がっている状態を見かけたことがあった。空間の中で時間軸を持ったそのプロセスがとても面白く見えた。卒業制作では、撮影を通して向き合った対象がさまざまな写真の支持体によって定着され、彼女の「今」が反映された空間が立ち上がった。

空間演出デザイン学科教授 鈴木康広