城凜香

JO Rinka


Dou

インスタレーション|プラレール、針金、ストロー、塩、仮漆
H2700 × W8400 × D12000mm

作者より

人間の中の繰り返し、反復。
巨大な塊から徐々に血管や骨、神経を感じ、呼応する様に僅かに浮き沈みを繰り返すレールに目が留まり呼吸、生命体を彷彿とさせ見慣れた玩具に気がつくと自身の体験、感情に残る記憶に接触する。
少しずつ人間の中に入り思考の反復を繰り返す作品。

ゞとは、日本語でありながら記号という不思議な存在で「前に起きたことを繰り返す」という意味を持つ。人間の中の反復を示す記号としてこの塊をゞと名付けた。

城凜香

担当教員より

城凜香君の作品は、玩具を現代の人間と社会のイメージに重ねた素敵な造空作品であります。
また、観覧者が自由に感想を持ち、観覧者の数だけ回答がある空間を目指した作家の感覚は、現代の「造空と造形」の学びにおいて重要な感覚である。ということも池田は強く感じています。
因みに、この作品から池田は「であらねばならないことなどない」という言葉を感想として得ましたが、御覧になったみなさんはどうだったでしょうか。

空間演出デザイン学科教授 池田ともゆき