切/折 紙の三次元化を記述するDescribe the Possibility of Making Books Three-Dimensional by Cutting and Folding本|紙、手製本H310 × W310 × D20mm(40ページ)、H310 × W310 × D30mm(56ページ)、H310 × W310 × D30mm(48ページ)
本をひらくとオブジェクトが空間に現れます。「ひらく」という動作をエンジンとして、ページが三次元化されるのです。切って折るだけで、こんな不思議なことが起きることに驚き、そのしくみを研究しました。 紙面に対して、折り目とオブジェクトの位置関係が対称か非対称か、さらに、切る・折るそれぞれの回数、位置、長さ、角度の4つの要素の組み合わせで、オブジェクトは無限に変化し、ページの開き具合や、光による影でも、ページ空間の可能性は無限に広がります。 星千枝
ページの立体化と言えば「飛び出す絵本」が一般的だが、それは絵を施された紙面が立体化するだけで、そこには単なる驚きしかない。かつて教員だった星千枝は、紙の切り方や折り方によってページが立体化し、子どもたちが幾何学的な仕組みや原理に気づき、数学の楽しさに目覚めるきっかけになるのではないかと着想した。「記述する」ことは原理を整理して見せること。ページの立体化は形が変化するだけでなく、情報のディメンションを広げる基礎研究ともなりえる。 造形学部 通信教育課程 教授 白尾隆太郎
作者より
本をひらくとオブジェクトが空間に現れます。「ひらく」という動作をエンジンとして、ページが三次元化されるのです。切って折るだけで、こんな不思議なことが起きることに驚き、そのしくみを研究しました。
紙面に対して、折り目とオブジェクトの位置関係が対称か非対称か、さらに、切る・折るそれぞれの回数、位置、長さ、角度の4つの要素の組み合わせで、オブジェクトは無限に変化し、ページの開き具合や、光による影でも、ページ空間の可能性は無限に広がります。
星千枝
担当教員より
ページの立体化と言えば「飛び出す絵本」が一般的だが、それは絵を施された紙面が立体化するだけで、そこには単なる驚きしかない。かつて教員だった星千枝は、紙の切り方や折り方によってページが立体化し、子どもたちが幾何学的な仕組みや原理に気づき、数学の楽しさに目覚めるきっかけになるのではないかと着想した。「記述する」ことは原理を整理して見せること。ページの立体化は形が変化するだけでなく、情報のディメンションを広げる基礎研究ともなりえる。
造形学部 通信教育課程 教授 白尾隆太郎